記憶を定着させる方法
みなさんは何かを記憶しようとする時、どうやってしていますでしょうか?
おそらく、人によっては自分に合った記憶術を持っているかもしれませんが、中にはなかなか覚えられないという人もいるかと思います。
人が記憶するには、繰り返すか、脳に普段とは違う刺激を与えながら覚えようとするのが効果的です。
今回は記憶するための方法をいくつかご紹介します。
■目次
1.見る
最初に覚えようとした時、まずは見て覚えることから始めるかと思います。
本を見る、ネットを見るなど何事も見なければ始まりません。
もちろん見るにも色々あります。
- ただ見る
⇒文字を眼で追うだけなので、なかなか覚えられません。
- 声を出しながら見る
⇒後で書きますが、声を出すことによってより記憶に定着します。
- 繰り返し見る
人は一度覚えたことのうち、時間が経てばたつほど忘れてしまう割合のことです。
20分後には42%を忘却し、58%を保持していた。
1時間後には56%を忘却し、44%を保持していた。
1日後には74%を忘却し、26%を保持していた。
1週間後(7日間後)には77%を忘却し、23%を保持していた。
1ヶ月後(30日間後)には79%を忘却し、21%を保持していた。
このように、人はどんどん忘れる生き物ですので、繰り返し見ることによって保持する割合を増やすことができます。
また、続けてみるのではなく、1日後や3日後など日を開けて再度見るのがおすすめです。
2.声に出す
人は五感を多く使った方がより記憶に定着します。
先程の見るは視覚ですが、これでは五感のうち一つしか使っていません。
そこで、声を出すとそれを聞くという聴覚も使いますので、より一層記憶に定着します。
3.ノートに書く
ノートに書くということは、手を動かします。
これは、触覚に影響をおよぼしますので五感を使います。
そうすることによってより一層記憶に定着します。
4.人に話す
人は自分に対してより、人に対して何かをする方が真剣になれます。
これは、人に何かをするというのは責任が生じるからです。
自分のためだと、「まあいっかぁ」といった妥協が出やすいですが、
人に対してだと、「しっかりやらないと!」という気持ちが働きやすいです。
これが、大切な人や仕事ならなおさらです。
そのため、人に話すというのはとても効果があります。
さらに、気楽な相手ではなく、上司や先輩など真剣に話す相手だと責任も増しますので、なお良いです。
5.体を動かしがら
『シンクロ・マッスル学習』というのをご存知でしょうか?
これは、体を動かしながら覚えようとすると、脳に刺激が行くため、記憶しやすくなることです。
例えば、部屋の中をグルグル回りながら単語を暗唱したり、声を出しながら覚えるなどが効果的です。
ただし、 『シンクロ・マッスル学習』のために、外で本や携帯を見ながら歩くなど、とても危険なので止めてくださいね。
6.関連付ける
記憶する時、絵や映像と関連付けると覚えやすくなります。
例えば、本を読んでいて覚えたい単語を見つけた時、単語に関連する映像を頭の中に思い浮かべます。
この時、単語とまったく同じものではなく、少し捻った物にした方が圧倒的に記憶に残ります。
(捻った物を考えようとすると脳が頑張るので、より一層イメージに残るのです)
これは単語に関連する物だと当然ですがなお記憶に残ります。
7.語呂合わせを作る
これは言わずもがなですが、語呂合わせは記憶するのに大変便利です。
有名どころですと、『泣くよ(794年)ウグイス平安京』や『いい国(1192年)作ろう鎌倉幕府』などですね。
(まあ、今は『いい箱(1185年)作ろう鎌倉幕府』が主流ですけど(笑))
また、この記事を例に挙げますと、上記で出てきた『エビングハウスの忘却曲線』なら、『海老(エビ)が現在進行形(イング)で家(ハウス)の中で忘れたこと(忘却)を反りながら(曲線)考えている』とイメージすると、記憶に残りやすいですね。
8.匂いで覚える
これは五感のうち嗅覚で覚える方法です。
何かを覚える時に感じた匂いを意識すると、記憶に定着しやすくなります。
9.ブログに書く
これは私が現在進行形で行っていますが、ブログに書くというのは、人に話して覚えようとするのと似ています。
しかし、そう都合よく話す相手もいるとは限らないので、こうやってブログに書いています。
ブログも他の、しかも大多数の人に見られる可能性があるので、無責任なことは書けないと意識し、脳に刺激を与え記憶に残りやすくなります。
実際、今回出てきた『エビングハウスの忘却曲線』という単語も、これを機に語呂合わせを作って覚えることができました。
10.妄想する
最後は、妄想する方法です。
これだけだと、何のことだと思うかもしれませんが(笑)、これも一つの方法です。
今まで挙げた方法をする時間も余裕もない、または面倒だと思う人がいるかと思います。
そんな人でも、妄想だけなら簡単にいつでも出来ます。
なぜなら、頭の中で考えるだけですから。
さらに、妄想はただ覚えようと頭の中で言葉を繰り返すのとは違います。
これは、覚えたいことに対して、今まで書いてきた上記の1.~9.のどれか、または複数を妄想で実行するのです。
例えば、『人に話す』を妄想するとします。
その際、ただ誰かに話すことをイメージするのではなく、「いつ」「どこで」「誰と」など、5W1Hを意識します。
そういった詳細なイメージを意識しながら妄想することは脳に刺激を与えるので、より一層記憶に残りやすくなります。
最後に
今回、10個の方法をお伝えしましたが、いかがでしょうか?
これらのうち一つか複数を組み合わせるなどして試していただき、合うものがあれば幸いです。
上記でも述べさせていただきましたが、記憶とは忘れるものです。
そのため、今回の方法を試して忘れても気にせず、どんどん繰り返してみてください。